webシステムとは何か。導入するメリットやWebシステムの一例をご紹介
Webシステムとは、一体どのようなものなのでしょうか。この記事ではWebシステムとは何かから始め、WebシステムのメリットやWebシステムの具体例について解説します。
Webシステムを正しく活用することで、業務遂行に多くのメリットが生じるでしょう。
Webシステムとは何か
Webシステムとは、どのようなものなのでしょうか。まずは、Webシステムについて解説します。
Webシステムとは、Web上で利用できるシステムのこと
Webシステムとは、Web上で利用できるシステムのことです。Web上で利用できるというのは、主に下記のような点を指します。
- インターネットに繋げることで利用できる
- インストール不要でブラウザから利用できる
インターネットに繋げるためにはスマホやPCといった端末が必要ですが、逆に言うとそれさえあれば利用できるわけです。それも含め、さまざまな点で利便性が高いのがWebシステムの特徴です。
ベンダー側のサーバーで動作・管理されている
なぜWebシステムをWeb上で利用することができるのでしょうか。それは、Webシステムの多くがベンダーのサーバー上で動作・管理されているからです。
ITシステムの処理は大まかに「何らかの入力を受け取り出力を返す」です。入力に対してどのような出力を返すのかを決めるのがプログラムや処理系統、およびそれを動かすハードウェアです。
Webシステムは、ベンダーが管理しているサーバーにより、それらが行われています。すなわち、Webシステムを利用するためにはベンダーのサーバーに繋げられる環境(多くはインターネット環境)が必要になるわけです。
多くの利用者を想定されているものが多い
Webシステムは、多種多様なユーザーを想定して作られています。中には限定されたユーザーに特化したものもありますが、多くは汎用的な設計がなされているでしょう。
Webシステムの特性上、多くのユーザーに使われた方がメリットがあるからです。多くのユーザーに使われることを想定する以上、仕様や使い勝手は最大公約数的なものになっていると期待できます。
自社業務のオリジナリティが非常に高い場合は専用のものをゼロから構築した方がよいかもしれません。しかし、そうでない場合は汎用的に作られたWebシステムで事足りることも多いでしょう。
Webシステムのメリット
では次に、Webシステムのメリットについて解説します。
インターネットに繋がればどこからでも利用できる
Webシステムの多くはベンダー側のサーバーで動作・管理されているため、インターネットに繋がればどこからでも利用できます。昨今はさまざまなデバイスが業務活用されるようになったため、多くのデバイスをどのように統合管理するかが大事です。
オフライン型のシステムを利用する場合、全ての端末にソフトをインストールしなければならないかもしれません。Webシステムも場合によってはアプリなどをインストールする必要はありますが、あくまでUIや操作面などにとどまり、内部の処理やデータは統合されているのが一般的です。
インターネットに繋がれば、どのような端末でもどこからでもアクセスできる。これがWebシステムの大きなメリットです。
利用端末のスペックに依存しない
Webシステムのメリットとして、利用端末のスペックにあまり依存しない点も挙げられます。100%依存しないわけではないのですが、基本的な処理はサーバー側で行われるため、オフラインのシステムに比べると高いスペックは求められません。
現代では、さまざまなデバイスを業務に用いるようになりました。オフィスではPC、出先からはタブレットやスマホを使って仕事を効率化している人も多いのではないでしょうか。
それら全てに一定以上のスペックが求められるとなると、費用対効果の悪化を招いてしまいます。もちろん最低ラインはありますが、Webシステムにより端末スペックへの依存度を下げられれば、より多くのデバイスを業務活用できることになります。
自動的にアップデートやメンテナンスが行われる
Webシステムは原則的にベンダー側のサーバーで管理されているため、自動的にアップデートやメンテナンスが行われます。オフライン型システムの場合、アップデートのためのパッチはベンダー側で作製されるものの、それをダウンロードしてインストールするなどの手間がかかります。
また、場合によってはアップデートやメンテナンスに費用が発生するケースもあるでしょう。あるいは、アップデートやメンテナンスを行うためにシステムを停止し、その時間は業務が止まってしまう恐れもあります。
Webシステムであれば、そういった作業は全てベンダー側が自動的に行ってくれます。ユーザーは、意識せずとも常に最新のシステムを利用できるわけです。
Webシステムの一例
では続いて、Webシステムの一例をご紹介します。
SNS
SNSを業務・プライベート問わず活用している人も多いのではないでしょうか。友人知人、そして見知らぬ人とでも気軽に繋がることができ、使い方次第でさまざまなメリットが得られます。
SNSもWebシステムの一種と言えるでしょう。プログラムやデータはそれぞれのベンダーが管理しており、ユーザーは別途ソフトをインストールせずとも利用可能です。
場合によってはアプリをインストールする必要がありますが、基本的にはブラウザから閲覧・利用できます。
ECサイト
人々の購買行動がリアルからバーチャルに移行しつつあり、さまざまな企業がECサイトを開設しています。ECサイトを持つことでインターネット上にバーチャルな店舗を開き、遠方のユーザーに商品を提供することができます。
ECサイトもWebシステムの一種と言えるでしょう。ユーザーは端末を問わずアクセスでき、必要な情報を入力すれば決裁までをオンラインで完結させられます。
個人でも手軽にECサイトを開設できるサービスがありますが、あれもWebシステムの一つです。ユーザー(ECサイトを作りたい人)はブラウザからサービスにログインし、ショップの開設から編集、商品登録、売上管理までを行うことができます。
クラウドサービス
今は多くのサービスがクラウドで運用されるようになりましたが、クラウドサービスもWebサービスの一種と言えるかもしれません。クラウドサービスはベンダーが管理しているクラウドサーバーでデータ処理を行うからです。
ただ、Webシステムやクラウドサービスといった言葉は、それほど厳密に定義されているわけではありません。たとえば、Webシステムは「Webサーバーでの処理を主目的とするもの」、クラウドサービスは「クラウドにデータを保存して管理するもの」と分けられているケースもあります。
ITは定義の齟齬が発生しやすいため、どういった意味で言葉を使っているかを適宜確認するのが無難かもしれません。
まとめ
Webシステムを活用することで「インターネットを利用してどこからでも使える」「端末スペックに依存しない」といった利点が生じます。自社に合ったWebシステムを導入し、業務効率化を目指しましょう。